海外では、チェスをはじめとしてゲームを対象にした研究が古くから盛んに行われてきました。 強いプログラムを作るという目標のもと、探索、プランニング、学習、最適化、推論、協調問題解決などの 様々な技術的進歩や多くの研究成果がもたらされてきました。日本でも、将棋や囲碁などの 世界に誇るべき優れたゲームがあり、ゲームプログラミングの研究も盛んに行われるように なってきました。
特にこの数年のコンピュータ将棋、囲碁の発展は目覚しく、コンピュータ 将棋では新しい探索法や評価関数の自動学習などの研究が進んだことで、 プロ棋士に勝利できるレベルになってきました。また、コンピュータ囲碁に おいてもモンテカルロ法の活用と機械学習の手法などにより急激に棋力が 向上しています。
さらには単に強さのみならず、人間らしい挙動をするプログラム、人間を 楽しませたり指導するプログラムなど、目的もより多様になってきています。 また古典的ボードゲームの他にも、パズル、思考型ボードゲーム、不完全情報 ゲーム、最近では格闘ゲームや人狼などを対象としたプログラミングやアルゴリズムの研究など、本分野 の研究は益々盛んになってきています。
本ワークショップは、94年からほぼ毎年実施され、内外から多くの発表と参加者を集め、 ゲームプログラミングに関心を持つ研究者の活発な議論の場を提供してきました。99年から母体を 情報処理学会のゲーム情報学研究会として、さらなる発展を遂げてきました。20回目を迎える今回も広くゲーム情報学 に関する発表、論文を広く募集しておりますので、多くの方の発表、ご参加をお待ちしております。
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