ゲームプログラミングワークショップ
プログラム (2023-11-09 更新)
今年のGPWでは,以下の2件の招待講演を計画しております.
- 1件目として,(株)タイムインターメディアの藤原博文様に,ギネス記録に認定されたものを含むパズル問題生成に関する様々な取り組みを紹介していただく予定です.
- 2件目として,筑波大学の山名琢翔様に,最強のオセロAIを含むオセロAIに関する様々な取り組みを紹介していただく予定です.
また,初日のナイトイベントでは(株)Preferred Networksの滝沢拓己様に,オセロの弱解決とその解法について話していただく予定です.
概要
11月17日(金)
- 15:10-15:20 開会挨拶
- 15:20-16:10 セッション1 戦略の解析 (座長:安福 智明)
- 16:30-17:30 セッション2 強化学習 (座長:田中 哲朗)
- 19:00- ナイトイベント GPW杯 1日目
11月18日(土)
- 9:10-10:20 セッション3 不完全情報ゲーム (座長:橋本 剛)
- 10:40-11:40 セッション4 人間認知とゲーム (座長:西野 順二)
- 13:00-15:00 招待講演
- 15:40-16:10 ポスターセッションフラッシュトーク
- 16:10-17:40 ポスター発表
- 18:00- 懇親会
- 20:00- ナイトイベント GPW杯 2日目
11月19日(日)
- 9:10-10:00 セッション5 データの分析 (座長:佐々木 宣介)
- 10:20-11:20 セッション6 組み合わせゲーム理論 (座長:木谷 裕紀)
- 11:25- GPW杯大会表彰
- 11:40- GPW賞選考結果発表
招待講演
藤原博文((株)タイムインターメディア)
複数のパズルの問題自動生成に共通に適応できる進化計算
パズルの問題作成は人手では大変だったので、自動生成が期待されてました。ナンプレ(数独)を進化計算で効率よく、難易度の調整もでき、人手では困難な数字の少ない問題も作成可能です。複数のナンプレが重なった合体ナンプレも、制約条件が増えるが基本は同じです。パズルは、制約充足問題であり、Solverさえ用意できれば、進化計算を用いてほぼ同様にGeneratorを作れます。ナンプレをはじめ、いくつかのパズルで自動生成の方法を紹介します。
山名琢翔(筑波大学)
人間に勝利してから四半世紀。まだ終わらないオセロAI
概要:1997年、公の場で人間がオセロAIに敗北しました。それから25年以上が経過した現在、実はオセロAIはまだ枯れた研究分野ではありません。ゲームAIの最終課題である完全解析に向けて、あるいは他の目的に向けて、今でも様々な取り組みが行われています。この講演では、オセロAIの歴史から最新の研究まで、私自身の研究・開発を交えつつ、オセロAIの面白さをお話しします。
詳細プログラム
口頭発表の発表時間と質疑時間は,ロング (L) 25分発表-5分質疑,ショート (S) 15分発表-5分質疑 です。
11月17日(金)
15:10-15:20 開会挨拶
15:20-16:10 セッション1 戦略の解析 (座長:安福 智明)
1-1(L) 山下修平, 金子知適 (東京大学): 4×3盤面の2048の完全解析
1-2(S) 鹿野陽大, 阿原一志 (明治大学): 3人対戦三目並べの必勝解析
16:30-17:10 セッション2 強化学習 (座長:田中 哲朗)
2-1(S) 岩瀬諒, 鶴岡慶雅 (東京大学): Atari 2600環境におけるDecision Transformerの事前学習手法
2-2(S) 田中開士, 橋本剛 (松江工業高等専門学校): 未知の場を短時間で学習するドミニオンAI
19:00- ナイトイベント GPW杯 1日目
滝沢拓己((株)Preferred Networks): オセロの弱解決とその解法について
11月18日(土)
9:10-10:20 セッション3 不完全情報ゲーム (座長:橋本 剛)
3-1(L) 田中哲朗, 高岡峻 (東京大学): ミニガイスターのナッシュ均衡戦略
3-2(S) 高橋昇太, 阿原一志 (明治大学): 2人用不完全情報ゲームにおける運要素とスキルの感じ方の研究
3-3(S) 澤野圭太, 奥出真理子 (茨城工業高等専門学校): 遺伝的アルゴリズムとモンテカルロ木探索を用いた動的難易度調整を行う格闘ゲームAI
10:40-11:40 セッション4 人間認知とゲーム (座長:西野 順二)
4-1(S) 土居海里, 竹内聖悟 (高知工科大学): 生物学的制約による人間らしい対戦テトリスAIの研究
4-2(S) 相良駿昇, シュエ ジュウシェン, 池田心 (北陸先端科学技術大学院大学): 上海ゲームの工夫が報われる問題生成のための人間の記憶選択と忘却のモデル
4-3(S) 杵渕哲彦, 伊藤毅志 (電気通信大学): モンテカルロ木探索のパラメータ調整による人間の指し手との一致率の向上
13:00-15:00 招待講演
藤原博文((株)タイムインターメディア): 複数のパズルの問題自動生成に共通に適応できる進化計算
山名琢翔(筑波大学): 人間に勝利してから四半世紀。まだ終わらないオセロAI
15:40-16:10 ポスターセッションフラッシュトーク
16:10-17:40 ポスター発表
P-1 平岡和幸 (亜細亜大学): 石と地の不確かさにもとづく碁風推定の試み
P-2 Remi Coulom (Kayufu): Playing Board Games with a Deep Convolutional Neural Network on the Motorola 6809 8-Bit Microprocessor
P-3 竹内元気, 儀同政伸, 掛谷英紀 (筑波大学): DenseNet の将棋AIへの適用
P-4 Shi-Jim Yen, Guan-Lun Chen (National Dong Hwa University), Jr-Chang Chen (National Taipei University): Life-and-death Problem Prediction using Deep Convolutional Neural Network in the Game of Go
P-5 大神卓也, 天野克敏, 奈良亮耶, 鶴岡慶雅 (東京大学): 分散減少法を用いた麻雀における実力推定
P-6 高橋一樹, 尾関智子 (東海大学): 物体検出モデルを用いたアクションゲームにおける対戦分析
P-7 藤田和音, 竹内聖悟 (高知工科大学): 将棋における平均悪手を用いた特徴と棋力の分析
P-8 野中健太郎, 尾関智子 (東海大学): 対戦相手に合わせた手加減によって練習相手としての活用を目指すライバル将棋AI
P-9 安福智明, 末續鴻輝 (国立情報学研究所): 将棋における相互ツークツワンク局面とゲームの値
P-10 西川耕平, 伊藤毅志 (電気通信大学): アシスタンスジレンマを考慮したテトリスの学習支援システムの提案
P-11 出村洋介, 金子知適 (東京大学): 将棋81万:強化学習のための多様性を持った将棋初期局面集
P-12 佐藤龍, シュエ ジュウシェン, 池田心 (北陸先端科学技術大学院大学): オンライン将棋における対戦相手が不快になりにくいアシストシステムの構築
P-13 高橋光, 野口渉, 山本雅人 (北海道大学): TUBSTAPにおけるグラフ表現と画像表現の併用
P-14 シュエ ジュウシュエン, 池田心 (北陸先端科学技術大学院大学): 囲碁布石問題における不正解手の自動生成
P-15 伊藤基希, 阿原一志 (明治大学): スイス式トーナメントにおけるタイブレイクシステムの評価
P-16 山田元気 (きのあ株式会社): ボードゲームを素材とした実験において、機械学習を用いた思考補助データや人に好まれるAIデータの解析
P-17 高木利幸, 橋本剛 (松江工業高等専門学校): HandyRLによるナポレオンAI
P-18 佐藤岳大, 横山大作 (明治大学): 人狼知能における占い師襲撃戦略の影響に関する考察
18:00- 懇親会
20:00- ナイトイベント GPW杯 2日目
11月19日(日)
9:10-10:00 セッション5 データの分析 (座長:佐々木 宣介)
5-1(L) 窪木響大, シュエ ジュウシュエン, 池田心 (北陸先端科学技術大学院大学): 悪手と囲碁AIによる特徴量を用いた棋力の異なるプレイヤの傾向分析
5-2(S) 川崎龍平, Reijer Grimbergen (東京工科大学): 非言語情報を用いた人狼BBSにおける発言の分類精度の向上
10:20-11:20 セッション6 組み合わせゲーム理論 (座長:木谷 裕紀)
6-1(L) Hikaru Manabe, Ryohei Miyadera, Aoi Murakami, Shoei Takahashi, Akito Tujii (Keimei Gakuin Junior and High School): Restricted Partizan Chocolate Games
6-2(L) 木村俊一, 山下貴央 (広島大学): Yama NimとWythoffバリエーションについて
11:25-GPW杯大会表彰
11:40-GPW賞選考結果発表