ゲームプログラミングワークショップ

今年のGPWでは,以下の招待講演を計画しております.

概要

11月15日(金)

11月16日(土)

11月17日(日)

招待講演

伊原滉也((株)サイバーエージェント)

デジタルカードゲームにおけるバランス調整支援システムの実現:大規模言語モデルと転移学習を活用したプレイヤーAIとデッキ探索

カードゲームのバランス調整では、カードの種類や効果の多様さからデッキやゲーム状態の組合せ数が膨大となり、テスト時の網羅性やデザインの頑健性が課題となります。サイバーエージェントのゲーム事業部では、ゲームAIの高速反復試行とデッキ探索を組み合わせたシステムを開発し、新規実装カードのバランス調整に活用しています。


実運用においては、特に学習や探索の実行時間が課題でした。本取り組みでは、大規模言語モデルを用いたカード効果説明文の解釈と、転移学習により最新のマスターデータに動的に適応するカードゲームAIを導入し、新規カード追加からカードゲーム学習およびデッキ探索結果の確認までの時間を大幅に短縮しました。
本発表では、開発したシステムの概要とその技術的な詳細についてご紹介します。





詳細プログラム

口頭発表の発表時間と質疑時間は,ロング (L) 25分発表-5分質疑,ショート (S) 15分発表-5分質疑 です。

11月15日(金)

15:10-15:20 開会挨拶

15:20-16:10 セッション1 解析 (座長:篠田 正人)

1-1(L)石井颯太郎, 田中哲朗 (東京大学):将棋の実現可能局面数の推計
1-2(S)田中仁, 保木邦仁 (電気通信大学): カードゲーム「ラブレター」の2人プレイの最適戦略の探究

16:30-17:30 セッション2 将棋 (座長:横山 大作)

2-1(S)山下宏: 将棋の振り飛車の強化学習
2-2(S)小川竜欣, シュエジュウシュエン, 池田心(北陸先端科学技術大学院大学):着手確率を用いた人間の勝率予測の改善
2-3(S)大田皐介, 中沢実 (金沢工業大学): グラフ表現による将棋 AI の指し手の判断根拠の可視化手法

19:00- ナイトイベント GPW杯 1日目

11月16日(土)

9:20-10:20 セッション3 囲碁 (座長:美添 一樹)

3-1(S)村上花恋, 金子知適(東京大学): 部分問題の解決を目的としたAlphaZero型強化学習の拡張
3-2(S)シュエ ジュウシェン, 池田心 (北陸先端科学技術大学院大学):囲碁における人間の着手を模倣するにはKataGoのHumanSLだけで十分か?
3-3(S)窪木響大, シュエ ジュウシェン, 池田心(北陸先端科学技術大学院大学):ゲームの展開に過度に影響されないプレイヤ強さの推定方法

10:40-11:40 セッション4 カードゲーム (座長:保木 邦仁)

4-1(S)吉村智陽, 美添一樹 (九州大学): デッキ構築型カードゲーム Dominionにおいて多様なカードセットに対応可能なagent
4-2(S)永井 秀利, 中村 貞吾 (九州工業大学): レジスタンス:アヴァロンにおける信頼度推移曲線に基づくプレイヤの陣営推定
4-3(S)中山 友里歌, 松崎 公紀(高知工科大学): コンピュータ大貧民における相手手札推定を切り替えるプレイヤの検討

14:00-15:00 招待講演 (座長:橋本 剛)

伊原滉也((株)サイバーエージェント): デジタルカードゲームにおけるバランス調整支援システムの実現

15:40-16:10 ポスターセッションフラッシュトーク

16:10-17:40 ポスター発表

P-1 藤本 修嗣 (京都大学): 強化学習を用いた弾幕シューティングゲームを攻略するエージェントの作成
P-2 ?橋光, 野口渉, 田村康将, 山本 雅人(北海道大学): カタンの開拓者たちにおける異種グラフを用いた盤面表現とGCNによる学習
P-3 佐藤優, 前山和喜, 望月悠人, 矢島雄河, 田中輝雄 (工学院大学): 不偏ゲーム化したマンカラの解析の試行
P-4 Shi-Jim Yen(National Dong Hwa University), Yu-Shan Yen(National Taiwan Normal University) and Jr-Chang Chen(National Taipei University): Number Solitaire Game HyperSpaceWorm
P-5 野村大輔, 秋岡明香 (明治大学): タワーディフェンスゲームのプレイヤーAIにおけるタワー配置探索の導入
P-6 竹内元気, 儀同政伸, 中川翔太, 掛谷英紀(筑波大学): 将棋 AI における DenseNet の改良と局面識別精度の評価
P-7 三納侑樹, 保木邦仁 (電気通信大学): バックギャモンのエンドゲームデータベース拡張の試み
P-8 平野瑞紀, 鶴岡慶雅 (東京大学): 2段階平均による二人ゼロ和不完全情報ゲームナッシュ均衡近似精度の向上
P-9 藤田 和音, 竹内聖悟 (高知工科大学): 将棋における特徴や平均悪手にみられる AI と人間の差
P-10 岩佐拓真, 鶴岡慶雅 (東京大学): 局所的な説明を用いた説明可能なパズルゲーム AI
P-11 ?野剛志,計良宥志,川本一彦 (千葉大学): オフライン強化学習におけるデータ拡張によるAtariゲーム AIの性能向上
P-12 Takenobu Takizawa(早稲田大学):Contemporary Computer Shog

18:00- 懇親会

20:00- ナイトイベント GPW杯 2日目

11月17日(日)

9:00-9:50 セッション5 組み合わせゲーム理論 (座長:安福 智明)

5-1(L)眞部光,宮寺良平 (啓明学院高等学校),末續鴻輝(早稲田大学),高橋祥英(慶応大学): 一般化されたヨセフスの問題とMaxニム
5-2(S)荻沼弘実, 篠田正人(奈良女子大): 3山得点付きニムの利得関数

10:10-11:20 セッション6 エンターテインメント (座長:松崎 公紀)

6-1(L)高橋一樹, 尾関智子 (東海大学):対戦アクションゲームにおける物体検出モデルを用いた技の検出
6-2(S)勝又翼,シュエジュウシュエン,池田心(北陸先端科学技術大学院大学):視野による制約を前提としたゲームAIの強化学習
6-3(S)吉川実, 竹内 聖悟(高知工科大学):ターン制ストラテジーゲームのための遺伝的アルゴリズムによる対等なマップ自動生成

11:25-GPW杯大会表彰

11:40-GPW賞選考結果発表